力をもつもの・・・

力を持つ者は、そのリスクと責任を持たねばならない。

それは手業（手わざ）も同様。

言霊もしかり。

だがしかし、力を持つがゆえに驕りりりが出る。

だからこそ、師を持たねばならない。時に厳しく、時に正しく導いてもらうためだ。

師範たるもの、師を持たずして師範にあらず。

師に敬意を持たぬ者に、敬意は払えぬ。それは自身が師になったときに痛感するが、そうあってはならないのだ。


気を感じるというのは易しい。それは言葉どおりでなくとも、言えるからだ。

しかし、それを持って使うとなれば、容易なものではない。そこに至る道のりは、わずか数日で成しえない。

気の遠くなる月日を重ねて始まるのだ。


愚か者は、顧みない。

その行動を掘り下げることもなければ、聞くこともない。

知ったふりで事を進め、いずれ大きなミスをする。それがミスなら救うこともできるが・・・愚か者はミスでは終わらない。


腕力に頼れば、腕力でしか答えは得られない。

あなたがどんな力を持つかは未知数である。それは可能性ともいえるものだが、可能性の間は何も開花しない。

求めよ。深く求めよ。強く求めよ。

答えを出すことは簡単だが、その答えはあなたのものにはならずに終わる。


答えをあなた自身が出してこそ、意味を持って価値が出るのだ。