数々の試練のうちのひとつ・・・

明日、女塾の県外稽古がある。

自主的参加によるもので、けして強制も拘束力もない。

出られるものだけがでる・・・という自発的な行動が試されるのだ。

稽古を積んでいくためには、様々な試練がある。


その数々の試練の中で、一番最初に来るものが出会いである。

誰と出会うか、どこで出会うか、いつ出会うか・・・ここは人生の試練である。正しく言うなら、試験なのだ。

出会うべきして出会う者もいれば、偶然のように必然の糸で結ばれているものもいる。


次にくる試練は、審査という試験である。この審査は、入塾の意思があるかどうかではなく、入塾させてもよいかどうかの審査なのだ。


そして次は、本人に入塾の意思があるかどうかである。


次に来るものは、数々の稽古に負けない強い意志があるかどうかである。これは、姿形を変え、時に誘惑となり、時に挫折感となり、時に安易な方向への導きである。

この誘惑に負けたものは、入塾間もなく、除名される。


半年経ち、一年たち・・・・自身の中でなにも芽生えないものは、惰性という恐るべき試練が待ち受けている。
極めることなく、自身の小さな世界間で誤った判断と決断をして、結果脱落していくのである。


明日・・・塾生は沈黙を守り、自身と戦う。

同じ階段を上っていても・・・同じ頂上を目指していても、それぞれが背負うものは皆違う。

途中で足がついてこないものも出るだろう。

仲間という意識の中では、皆手助けが必要だが、今回の稽古にそれはいらない。

各自が指導者を目指すものなら、まず自分の足で歩くことを学ばなければならない。


手助けは無用である。

自分の足と汗と涙で登りきったものでなければ、この稽古に意味はない。


そういう気概が必要である。

そしてそれが、また一つの試練であり、頂上に立った時理解する学びになる。


つまらない仲間意識より、競い合う親友になるための試験なのだ。