20:10の旅立ち |
娘は、その足で留学希望の台湾に向かいます。
つい先ほどまでは、目の届く場所。
その先は、娘自身が歩き出す道。
近くにいれば目が届くという人間の錯覚・誤解が生み出す勝手な安心感。
娘には、こういいました。
もし迷子になっても、同じ地球にいるんだからね・・・と。
きっとそれは、娘に言い聞かせた言葉ではなく、自分自身に問いかけた言葉でしょう。
やがて朽ちるこの身・・・・原子となってさまよっても・・・・生きた記憶が刻まれているなら・・・
それもかなわぬことであっても・・・・・どこかで誰かの記憶に残れば・・・・
いやいや、それがありえなくても・・・自分自身が後悔のない生きざまであれば・・・・・
娘よ。また一回り大きくなって戻ればいい。
それがお前の道なのだから。