時をかけて試すこと |
我をもって師とするならば、その指示に従うことが絶対条件である。
加えて、素質・努力姿勢・謙虚さ・知識・行動力・知性・その他さまざま試練を与えて、これをみる。
家元にふさわしい人物であるか・・・或いは、そういう未来を作れるかどうかである。
継承者にふさわしいかどうか、最低でも3年の歳月をかける。
この期間で、敬うことがなければ脱落させる。
この時間の中で、学びが浅ければ遠ざける。
この日と決めた時に、行動が出来なければ熟慮する。
姿形を変えて、試練を与え、課題という修行の中でどう立ち向かうかもしっかり見る。
そして、言葉で語れないほどの想いを念じて、それがキャッチできるかどうかも見定める。
その上で、目先の欲に囚われないかも見抜かねばならない。
そうして決めた継承者である。
これを敬ぬものは、一門であってもやがてそこから離脱することになる。
これを立てられぬ者は、上位になることもない。
顧客に翻弄されて、師の指示に従えないものも、やがて振り回されて脱落する。
なぜならば・・・・肩書を得ても実力が伴わないからである。
聞いて聞かぬは弟子にあらず。(話は聞いている、或いは聞いているふりをするが、行動しないものをいう)
知ってやらずは、施術士にあらず。(痛みのある場所を知っても、施術できないものは施術士とは言わない。)
言ってやらずは、門下にあらず。(行動・実践のないものは、その名を語るにはふさわしくない)
時をかけて熟成されるなら・・・・異物の混入は許されない。そして汚点を残してもならない。
その言動が弟子に値するかどうか・・・今一度正すべきであろう。
それが出来ぬのであれば、軌道修正も必要なかろう。