愛する娘へ

長女、成美が異国へ旅立ち、学んでいる。

語学の勉強を兼ねて、完全寮生活である。

今日、22:55ぐらいに、スカイプで会話をした。


成美へ

聞く話が少なくてすまなかったな。

父も同様の経験があるよ。ただ、異国ではなかったけどね。


話したように、父は君を信じている。　　自分自身を信じているからね。

それは、実績を見たからだよ。

そして、君がもつ闘志や正義や情熱を検証したからだ。

それでも不十分というならば、もうひとつ付け加えておこう。

異国へ旅立つために、君は自身の持てる力を発揮した。

この道は、君自身が切り開いた道だからだ。


誰かの道を歩くのでもなく、誰かの指示で歩いているわけでもない。

君が切り開いたこの道は、必ず後に続くものがいる。

フロンティアスピリットが宿る君には、約束された楽園がある。

だがしかし・・・それは平坦で安易な道ではない。

だからこそ、その頂には言葉に変えられない絶景がある。


何かを得るためには、代償が必要・・・・・そう言った君は、学びの多くを得ているのだよ。


どんなに遠く離れていても、愛する娘に変わりはない。

どんな異国で暮らしていても、君を信じる者がいる。

習慣や文化や様々な違いを乗り越えて、君はやがて真理を悟る。

誰もが求める真理に一歩でも近づくのだ。


そしてそれを正しく導き示していくのだ。

君ならやれる。

君だからできる。

そして君がやるべきことなんだ。


父は、君を信じている。今までもこれからもね。