育てる喜び・・・苦悩・・・絶望・・・再び燃えて

大企業の研修における人材育成ではない。

研修を専門に行う会社でもない。

時に師弟関係にあり、時に同業者で経験値が違う・・・こともある。

共通の目的や共同作業によって得られるものは多くある。


育てる側にとっての喜びの一つは、成長を感じる時である。むこれは子育てにも言えることだが、設定したハードル・試練を乗り越えてくれた時には、大きな感動を得られる。

一方、乗り越えた者にとっても、やはり言葉にならない感動がある。


成長の過程にあって、苦悩の無い日々はない。苦悩の連続といっても過言ではないだろう。

教え方の問題だけではなく、与える課題の大きさ・質量によっては、自らの決断が揺らぐこともある。

受ける側にとっても、同様である。それは、教え方の問題に始まり、質量・内容・経験の違いなど、うまくできない理由は限りがない。笑

それがさらに進むと、師弟の関係が崩れることもあるし、信頼を損なうことも多々ある。

勿論その前に、絶対的な信頼を結んでおく必要があるが、人間、理性と感情の間で心が揺れ動く。


これが極限に達すると、師は弟子に絶望し・・・・弟子は師に絶望する。

ここから再燃するためには、それぞれがやはり高い志を持っているかどうかである。

いくら決意表明ができても、数分で変わることもあるのだ。

高い志を言い換えれば、強い信念があるかどうか・・・初志貫徹できるかどうかである。

非を認め、勇気ある謝罪ができれば、心は再び燃え上がる。

それを繰り返すことは好ましくないが、それで成長していくものもいる。


育てる・・・というのは、必ずしも指定の関係だけではない。

接客業にとどまらず、直接お客様と係るものならば、有益な情報を提供することで、消費者自身の意識を育てることも可能であり、必要なことだ。


師弟にあれば・・・・言い訳する者は弟子に非ず。

師を敬わないものも弟子に非ず。

弟子を厳しくできないものは、師に非ず。

弟子を愛せないものは、師にならず。

バーチャルと希薄な人間関係の時代にあって、本当の弟子に値する者は数ば少ない。

また、ビジネスチャンスが多い中で、師になれるもの数は少ない。


こういう時代であればこそ、人の心が求めるものを探求し続けることが大事である。そして願わくば、それを少しでも与えられるよう・・・生きざまで語ることが望ましい。