一人芝居 |
表現力を身に着けるため
話術を学び使えるまでに高めなければならないから・・・・
自分の声と話をカセットに録音した。
何度も何度も聞き返して、言葉に間違いはないか・・・
抑揚があるか
響きはどうか・・・
低音から高音まで使い切れているか
鏡の前に立って動きを研究し・・・
顔の表情をつくり・・・・このころはまだ髪の毛があった・・・

手には、D・カーネギーの 人を動かす があった。
一人芝居の時に迷わない日は一日もない。ずっと迷い続けていた。爆笑

それから数年して、話術を使った講義ができた。
大金も稼いだ。(今はない・・・きっぱり!

憧れた、先生という言葉も称賛もあった。
けれど、それは過去の栄光であり、今を語るものではない。
今、自らがもつ話術を弟子にすべきかどうかの選択の中で、伝授し始めている。
いくら教えたところで、本人が使わなければ意味はない。
そして使う場所は、日常でなければならない。
日々の修行を経てこそ、大舞台に立てるのだ。
正しく、表現豊かに話したいなら・・・・独り言といわれようが喋り続けるしかない。
風呂に入るときでも、車に乗っているときでも・・・・あたかも教官のように・・・教えている場面を描いてしゃべることだ。
いくら考えていても、自らの思考の領域を突破しなければ、それが正しいかどうかも、役立つかどうかも疑わしくなる。
未知の領域に踏み込まなければ、己の実力を試すことはできないのだから。