導きのあり方

導きには色々ある。

あっちとか、こっちとか、そうしたらいいんじゃないの！？程度は、導きとはいえない。

口で言うだけなら、口導　である。

その場だけなら、指導で十分。

真剣に求められたら、それでは足りない。

けれど、真剣さが本物かどうかも見極めなければならない。

導きが重要なのは、大きなリスクを背負うからだ。

導きの方向が間違えば、カルト教団よろしく、とんでもない結末になる。

導きの内容が間違っていても、同様である。

導きを例えれば、言葉だけではなく、行動である。行導　　（指導の読み方のように、行導と読む）

行いをもって、全力で当たらなければ、目の前の障害も山も乗り越えられない。


その途中で、棄権・放棄したものは導く必要はない。

山登りの成功は、登ったものだけに与えられる。

昇らずして、語ることはできないし、聞く必要もない。


山登りの装備は各自自己責任である。人任せでは登頂もできない。

勿論、厳しい訓練もいる。

山を知り、己を知り、自然を学ばなければ山にはいけない。

ハイキング程度なら、最初から登山隊には入らないことだ。

強い決意と、厳しい訓練に耐えるだけの精神力が必要だから。


覚悟がついたら、装備をしなさい。

装備ができたら、訓練しなさい。

訓練ができたら、小さな山から登ってみなさい。

小さな山にも登らず、大きな山は目指さないこと。


やろうと決めたことは、まずやりなさい。

約束を自分としたのだから。


先に延ばしても、山は消えない。

しかし、山登りに必要な時間と気力と体力は確実に消えていく。


残った装備は、後悔の証となるだけ。