人間関係・・距離

何事にも程よい距離がある。

近すぎて見えないものもあれば、遠すぎて輪郭程度のものもある。

人間関係は微妙な釣り合いで成り立つものであるが、思わずとも磁石のように引き寄せられる魅力あるひともいる。

それはテレビに出てくるアイドルや俳優などとは異なり、現実の社会、身近なところにいることもある。

しかしながら、そういう相手が近くにいても、なかなかわからない者もいれば、恐れて近づこうとしないものもいる。

魅力の持ち主からすれば、相手がどのような印象を持っているかは、興味の対象外だし、必要以上に関心を持つ理由はない。


しかし、このような一方的な場合は別として、何かの共通項があったり、同じ志でことを進めようとする場合は、距離を保つ・・ことは大切である。


阿吽の呼吸とまではいかなくとも、相手が何を望んでいるか、どうしたいか・・それが伝わるぐらいの心の距離は必要である。

世の中は面白いもので、この距離を誤解しているものが多い。

指導者に近づいて欲しいといったり、もっとわかりやすく説明して欲しい・・などと、学ぶ側にして暴言を吐くものがいる。

教えるということは、教え方も重要だが、学ぶ側の気持ちが本気かどうかである。

本気も出さずして、一人前を気取るものは、教えさせてみればよくわかる。


片腕にするかどうかは、指導者の権限であり、指導者がその距離を作るのである。

距離を作っていると言い切るものは、実は作られているのである。