一本の電話

それは嬉しい問い合わせである。

「どう話したらいいのですか？」
という単純なものではあるが、実はここに真理がある。

賢者は謙虚でなければならない。また確信があっても思慮深くありたい。
これでもかこれでもかと葛藤して、それでも疑問が残れば問う姿勢が必要なのだ。

そういうものは、力がある。そういうものには、使命がある。そういうものだからこそ、真のリーダーシップが発揮されるのだ。

だから、彼女の疑問は即ち、彼女自身が答えを出せるに決まっている。

それでもあえて、助言をすれば、あなたが語るものはないのだ。

小難しい理論もなければ定義もない。どんな話術を駆使するよりも、ただ認めればよいのだ。


貴女には、まだ多くの魅力が存在していると。
貴女には、あなたが知らない力がまだまだ多すぎるほど眠っていると。

貴女の試練は、貴女の未来からのメッセージであることを。

信じるものに力が宿る。

それは示唆に始まり、暗示に進む。その暗示が確信なるまで高めるのが貴女の使命なのだ。

そしてその確信を行動に導き、出てきた結果を正しく評価すれば良い。

この過程はけして短いものではない。

長く険しいものなのだ。


何故なら、歩き始めたばかりの者には、迷いや不安がつきまとうから・・必ずまた元に戻る。だから繰り返して繰り返して示すのだ。

貴女にまだ多くの力があることを。

そしてその力を使うことが、貴女に許された最大の権利であり、自由であり、尊厳であることを。

あなたの使命は、多くの彼女達の力と魅力と生命力を高めていくことである。


あなたの信念はやがて多くの女性の羨望の的になるだろう。だからこそ、謙虚であり続けるのだ。Ｍに続くための貴女の力なのだから。